イブニングレクチャー
1型糖尿病
2019年04月27日(土)
担当:滝田美夏子(後期研修医)
Reference:
- Title:
- Distinct Inflammatory Changes of the Pancreas of Slowly Progressive Insulin-dependent (Type 1) Diabetes.
- Author:
- DATA:
- Pancreas. 2018 Oct;47(9):1101-1109. doi: 10.1097/MPA.0000000000001144.
- Abstract:
- https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30192315
Discussion:
SPIDDM 全例でMHC class I のHyperexpression を認めたが、一方非糖尿病患者では MHC class I の Hyperexpression や Psudoatrophic islet は認めなかった。急性発症 1 型糖尿病や劇症 1 型糖尿病でみられる MDA5 、RIG-I 、TLR4 、IFN-ɤ 、IL-18 の発現は認めなかったことから自然免疫系のカスケードは SPIDDM には関与していないと考えられた。急性発症 1 型糖尿病や劇症 1 型糖尿病でみられる VP1 (エンテロウイルスカプシド蛋白)は認めなかったことから SPIDDM においてウイルス感染は関与しないと考えられた。急性発症 1 型糖尿病や劇症 1 型糖尿病でみられる Pseudo atrophic islet はSPIDDM においても認められたことから Pseudo atrophic islet は βcell 破壊の共通の気候であると考えられた。SPIDDM の病理学的特徴として、PanlN 、Insulitis 、MHC Class の Hyperexpression 、 Pseudoatrophic islet が挙げられた。
Category:
1型糖尿病
2019年04月18日(木)
担当:髙木 聡(助教)
Reference:
- Title:
- Association of socioeconomic status and DKA readmission in adults with type 1 diabetes: analysis of the US National Readmission Database
- Author:
- DATA:
- BMJ Open Diab Res Care 2019;7:e000621. 10.1136/bmjdrc-2018-000621
- Abstract:
- https://drc.bmj.com/content/7/1/e000621
Discussion:
低収入、MedicareおよびMedicaidは1型糖尿病の成人における糖尿病ケトアシドーシスでの再入院の強力な予測因子だった。
2019年04月17日(水)
担当:高松優斗(後期研修医)
Reference:
- Title:
- Long-term Glycemic Control and Dementia Risk in Type 1 Diabetes.
- Author:
- DATA:
- Diabetes Care. 2018 Nov;41(11):2339-2345. doi: 10.2337/dc18-0073. Epub 2018 Sep 4.
- Abstract:
- https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30181165
Discussion:
1 型糖尿病の高齢患者では、認知症のリスクが、HbA1c が8〜8.9 % および 9 %以上が多かった患者で高まり、HbA1c が 6 〜 6.9 %および 7 〜 7.9 %が多かった患者でリスクが低かった。
2019年04月16日(火)
担当:田中紗代子(助教)
Reference:
- Title:
- Empagliflozin as Adjunctive to Insulin Therapy in Type 1 Diabetes: The EASE Trials.
- Author:
- DATA:
- Diabetes Care. 2018 Dec;41(12):2560-2569. doi: 10.2337/dc18-1749. Epub 2018 Oct 4.
- Abstract:
- https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30287422
Discussion:
- EASE Trial を通して、Empagliflozin 内服は少用量でも、DKA や低血糖の発症を最低限に留めた上で、HbA1c / FBS / 血糖変動 / 血圧 / 体重等において有効性を示した。
- また我々医療従事者は、今後 SGLT2 阻害薬を 1 型糖尿病患者に処方する際、予めインスリンを減量する、ケトンを定期的に測定する等、副作用に留意し注意深くフォローしていくことが重要である。
2019年04月11日(木)
担当:三浦順之助(准教授)
Reference:
- Title:
- Latent autoimmunity across disease-specific boundaries in at-risk first-degree relatives of SLE and RA patients.
- Author:
- DATA:
- EBioMedicine. 2019 Apr 2. pii: S2352-3964(19)30208-7. doi: 10.1016/j.ebiom.2019.03.063. [Epub ahead of print]
- Abstract:
- https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30952617
Discussion:
全身性エリトマト―デス( SLE )、関節リウマチ( RA )および1型糖尿病患者並びに発症前第一度近親者における他疾患の自己抗体の有無、遺伝的背景や環境決定因子を調査した。この 3 つの自己免疫疾患で、他疾患の自己抗体を保有している患者や近親者が比較的多いことが示された。更に、RA の自己抗体を保有する未発症第一度近親者は、SLE に関連する genotype risk score と有意に相関することが判明した。単一疾患に焦点を当てた発症前の自己抗体スクリーニングが、疾患の自然史研究および疾患特異的予防のための正確な分類を妨げる可能性があり、幅広い観点でとらえていく必要があると考えられた。
Category:
1型糖尿病