モーニングレクチャー

2019年10月

2019年10月31日(木) 担当:浦上 恭英(臨床研修医)
Reference:
Title:
Vitamin D Supplementation and Prevention of Type 2 Diabetes.
Author:
DATA:
N Engl J Med. 2019 Aug 8;381(6):520-530. doi: 10.1056/NEJMoa1900906. Epub 2019 Jun 7.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31173679
Discussion:
Vitamin D 欠乏していない2型糖尿病のハイリスク群において、Vitamin D³ の1日4000 IU の摂取はプラセボ群と比較して、糖尿病のリスクを著明に下げることはなかった。
2019年10月30日(水) 担当:望月 翔太(後期研修医・大学院生)
Reference:
Title:
Durability of protective effect of dulaglutide on pancreatic β-cells in diabetic mice: GLP-1 receptor expression is not reduced despite long-term dulaglutide exposure
Author:
T.Kimura
DATA:
Diabetes & Metabolism Volume 44, Issue 3, June 2018, Pages 250-260 doi.org/10.1016/j.diabet.2017.10.007
Abstract:
https://doi.org/10.1016/j.diabet.2017.10.007
Discussion:
GLP-1受容体アゴニストの週1回製剤であるデュラグルチドの長期投与による膵β細胞への効果をマウスで検証した。血糖降下作用に加え、β細胞機能に有益な効果(β細胞量・サイズ維持、β細胞機能維持遺伝子保持、GLP1R受容体数の維持、抗炎症、抗アポトーシス、抗繊維化など)を示した.
Category:
薬物療法その他
2019年10月29日(火) 担当:松尾 純治(後期研修医)
Reference:
Title:
Use of fenofibrate on cardiovascular outcomes in statin users with metabolic syndrome: propensity matched cohort study.
Author:
Kim NH
DATA:
BMJ. 2019 Sep 27;366:l5125. doi: 10.1136/bmj.l5125.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31562117
Discussion:
スタチン使用中のメタボリック症候群にフェノフィブラートを併用した際の心血管系リスクの低下効果が示された。
Category:
薬物療法
2019年10月28日(月) 担当:鈴木 裕太(助教)
Reference:
Title:
Risk Factors of Neovascular Glaucoma After 25-gauge Vitrectomy for Proliferative Diabetic Retinopathy with Vitreous Hemorrhage: A Retrospective Multicenter Study.
Author:
Takayama K
DATA:
Sci Rep. 2019 Oct 16;9(1):14858. doi: 10.1038/s41598-019-51411-6.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31619708
Discussion:
  • 硝子体出欠を伴う増殖糖尿病網膜症に対する 25G 硝子体手術後に 9.3 % の患者が 1 年以内に新生血管緑内障に至った。
  • 若い患者、PRP なし、血糖コントロール不良、術後 VH が予測因子であった。
  • 新生血管緑内障を発生させないためには内科医と眼科医の連携が必要である。
Category:
眼合併症
2019年10月26日(土) 担当:小林 浩子(講師)
Reference:
Title:
Six-Month Randomized, Multicenter Trial of Closed-Loop Control in Type 1 Diabetes.
Author:
Brown SA
DATA:
N Engl J Med. 2019 Oct 31;381(18):1707-1717. doi: 10.1056/NEJMoa1907863. Epub 2019 Oct 16.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31618560
Discussion:
インスリンポンプと連続血糖測定およびコンピューターアルゴリズムにより構成されたTandem 社の「Control-IQ」(クローズドループと呼ばれる自動インスリン注入デバイス)を用い、従来のポンプと比較した。
 主要評価項目である血糖値が70~180mg/dLの範囲内にあった時間の割合は、新デバイス群はベースライン61±17%から6カ月で71±12%に上昇し、目標グルコース値内に維持できる時間がコントロールと比し11%(2.6時間/日)長く、特に深夜から明け方にかけてのコントロールに優れていた。
 また、副次評価項目であるHbA1cを改善し、高・低血糖の時間を短縮させた。
 著者らは「インスリン注入を自動化するクローズドループシステムは、1型糖尿病患者の血糖管理を改善する可能性がある」と述べている。
Category:
1型糖尿病
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