イブニングレクチャー

2025年07月

2025年07月24日(木) 担当:学生(5年) 石丸・伊従・仲西・益田・山崎
Reference:
Title:
A Glycemic Threshold Above Which the Improvement of β-Cell Function and Glycemia in Response to Insulin Therapy Is Amplified in Early Type 2 Diabetes: The Reversal of Glucotoxicity
Author:
Ravi Retnakaran
DATA:
Diabetes Care 2024;47(11):2017–2023
Abstract:
https://doi.org/10.2337/dc24-1375
Discussion:
2型糖尿病患者において、短期インスリン療法を行うことにより、糖毒性解除後のβ細胞の機能回復に対する血糖閾値が存在するかどうかを明らかにすることを目的とした。結果として3週間にわたる短期集中的インスリン療法は、β細胞機能(ISSI-2IGI/HOMA-IR)と血糖値(空腹時および2時間後))の改善をもたらした。本研究では、β細胞機能の改善効果の大きさが、ベースラインの空腹時血糖値と非線形の関係にあること、さらにその関係がある一定の閾値を超えると効果が増幅されることを明らかにした。ベースラインの空腹時血糖が9.3 mmol/L167mg/dL)以上であった患者で、β細胞機能および血糖値(空腹時・2時間値)の改善が、9.3 mmol/L未満の患者よりも明らかに大きく、糖毒性が回復したことを示唆する結果であった。
Category:
2型糖尿病その他
2025年07月17日(木) 担当: 上田 利奈(後期研修医)
Reference:
Title:
Alcohol Intake, Drinking Pattern, and Risk of Type 2 Diabetes in Three Prospective Cohorts of U.S. Women and Men
Author:
Xinyi Li
DATA:
Diabetes Care 2025;48(7):1189–1197
Abstract:
https://doi.org/10.2337/dc24-1902
Discussion:
本研究はNHS、NHSⅡ、HPFSの3つのコホートにおいて、総アルコール摂取量および飲酒パターンとT2DMとの関連を検討した。男性女性ともに飲酒者において、非飲酒者と比べてT2DMのリスクが有意に低かった。飲酒者におけるT2DMのリスク低下は飲酒量には依存せず、主に飲酒頻度によってもたらされた。
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