イブニングレクチャー

2019年06月

2019年06月29日(土) 担当:森 友実(後期研修医)
Reference:
Title:
Decreasing Cumulative Incidence of End-Stage Renal Disease in Young Patients With Type 1 Diabetes in Sweden: A 38-Year Prospective Nationwide Study.
Author:
Toppe C
DATA:
Diabetes Care. 2019 Jan;42(1):27-31. doi: 10.2337/dc18-1276. Epub 2018 Oct 23.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30352897
Discussion:
  • 1 型糖尿病患者における ESRD 発生率は低下している。
  • 20 - 34 歳に糖尿病を発症した群では ESRD の発症が少なかった。
  • 性別による ESRD 発生率に有意差は認めなかったが、20 歳以上で糖尿病発症した群では罹病期間が長期化するにつれ、男性で ESRD 発生率は高い傾向にあった。
2019年06月28日(金) 担当:副島 直人(初期研修医)
Reference:
Title:
Associations Between Migraine and Type 2 Diabetes in Women: Findings From the E3N Cohort Study.
Author:
Fagherazzi G
DATA:
JAMA Neurol. 2018 Dec 17. doi: 10.1001/jamaneurol.2018.3960. [Epub ahead of print]
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30556831
Discussion:
  • 血糖値は2型糖尿病の発生時点まで時間と共に、上昇するので、片頭痛の有病率は減少する可能性がある。
  • 年齢に関係なく肥満など糖尿病発症のリスクのある患者の片頭痛の頻度の減少は新たな血糖値の上昇や、2型糖尿病の徴候となりうる。
Category:
2型糖尿病
2019年06月26日(水) 担当:吉田 直史(助教)
Reference:
Title:
Atrasentan and renal events in patients with type 2 diabetes and chronic kidney disease (SONAR): a double-blind, randomised, placebo-controlled trial.
Author:
Heerspink HJL
DATA:
Lancet. 2019 May 11;393(10184):1937-1947. doi: 10.1016/S0140-6736(19)30772-X. Epub 2019 Apr 14.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30995972
Discussion:
短期のアトラセンタン治療によるアルブミン尿の減少とナトリウム貯留の最小限の徴候を認める 2 型糖尿病慢性腎臓病患者に対する長期間のアトラセンタン治療は、血清クレアチニンの倍化および末期腎不全のリスクを低下させる。
Category:
薬物療法
2019年06月25日(火) 担当:望月翔太(後期研修医・大学院生)
Reference:
Title:
Inappropriate glucagon and GLP-1 secretion in individuals with long-standing type 1 diabetes: effects of residual C-peptide.
Author:
Thivolet C
DATA:
Diabetologia. 2019 Apr;62(4):593-597. doi: 10.1007/s00125-018-4804-y. Epub 2019 Jan 6.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30612138
Discussion:

長年の間1型糖尿病患者のインスリン分泌は完全に枯渇していると言われてきたが、近年超高感度Cペプチドキットを用いることにより、低値でも検出されることがわかってきている。また、1型糖尿病におけるグルカゴン分泌やGLP1分泌は奇異性に分泌されることも報告されている。

今回、罹病期間が長期の1型糖尿病患者における混合食事負荷試験(MMTT)でのCペプチド値、グルカゴン値、GLP1値を測定し推移を検証した。Cペプチド陰性群(2.5 pmol/L以下)Cペプチド陽性群(30 pmol/L以上)Recent-onset(発症4年以内)の3群で検証した。

Cペプチド残存の有無にかかわらずグルカゴン分泌のAUCは変化がなかったが、Cペプチド陰性群ではGLP1の上昇(ピーク15分値)がグルカゴンの上昇(ピーク30分値)よりも早く起こり、Cペプチド陽性群ではグルカゴン、GLP1の上昇(ピーク45分値)は相関していた。
Category:
1型糖尿病
2019年06月24日(月) 担当:鈴木 美弥(初期研修医)
Reference:
Title:
Low-carbohydrate diet for the treatment of gestational diabetes mellitus: a randomized controlled trial.
Author:
Moreno-Castilla C
DATA:
Diabetes Care. 2013 Aug;36(8):2233-8. doi: 10.2337/dc12-2714. Epub 2013 Apr 5.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23564917
Discussion:
妊娠糖尿病治療における低炭水化物食群がコントロール群に比べてインスリンの導入率に差がなかった。
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