イブニングレクチャー
2015年06月17日(水) 担当:鈴木智子(後期研修医)
Reference:
Title:
A dietary intervention for chronic diabetic neuropathy pain: a randomized controlled pilot study.
Author:
Bunner AE
DATA:
Nutr Diabetes. 2015 May 26;5:e158. doi: 10.1038/nutd.2015.8.
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26011582
Discussion:
糖尿病性有痛性神経症の治療において植物、食品(weekley support classesを含む)の介入の潜在性価値が示唆された。この研究からは、体重減少が最も影響を及ぼしたと考えられると思う。
Category:
2015年06月16日(火) 担当:栗田守敏(後期研修医)
Reference:
Title:
Once-weekly dulaglutide versus bedtime insulin glargine, both in combination with prandial insulin lispro, in patients with type 2 diabetes (AWARD-4): a randomised, open-label, phase 3, non-inferiority study.
Author:
Blonde L
DATA:
Lancet. 2015 May 23;385(9982):2057-66. doi: 10.1016/S0140-6736(15)60936-9.
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26009229
Discussion:
・デュラグルチドとインスリンリスプロの併用はグラルギンとインスリンリスプロの併用よりも体重増加・低血糖のリスクが低く、良好な血糖コントロールをもたらした。
・インスリン1回法・2回法にてコントロールが十分でない2型DM患者に対して、新たな治療法の選択肢となると考えられた。

Category:
2015年06月15日(月) 担当:内潟安子(主任教授)
Reference:
Title:
Rationale, design, and baseline characteristics in Evaluation of LIXisenatide in Acute Coronary Syndrome, a long-term cardiovascular end point trial of lixisenatide versus placebo.
Author:
Bentley-Lewis R
DATA:
Am Heart J. 2015 May;169(5):631-638.e7. doi: 10.1016/j.ahj.2015.02.002. Epub 2015 Feb 12.
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25965710
Discussion:

TECOS試験は心血管疾患既往の2型糖尿病患者におけるシタグリプチンの心血管系への影響を検討する。他の経口薬に上乗せして検討された。登録数は1万5千弱、観察期間は中央値3年というこれまでの最長の期間の結果が出された。結果、心血管系への影響は主要エンドポイントも、心不全入院も、全死亡も、プラセボと有意差なし。因みに唯一SAVOR-TIMI53試験(サキサグリプチン)で心不全入院が有意に増加したことが報告されている。

さらに、急性膵炎発症頻度(p=0.07)、膵癌の発症頻度(p=0.32)も検討された。有意差にはいたっていない。

Category:
2015年06月15日(月) 担当:内潟安子(主任教授)
Reference:
Title:
Effect of Ranolazine Monotherapy on Glycemic Control in Subjects With Type 2 Diabetes.
Author:
Eckel RH
DATA:
Diabetes Care. 2015 Jun 6. pii: dc142629. [Epub ahead of print]
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26049552
Discussion:

RanolazineNaチャネルブロックする作用をもつ狭心症薬であるが、これは、膵α細胞のグルカゴン分泌がNaチャネルを介することから、ここをブロックし、グルカゴン分泌を抑制することにより血糖を下げようとするもの。

Category:
2015年06月15日(月) 担当:内潟安子(主任教授)
Reference:
Title:
Sotagliflozin, a Dual SGLT1 and SGLT2 Inhibitor, as Adjunct Therapy to Insulin in Type 1 Diabetes.
Author:
Sands AT
DATA:
Diabetes Care. 2015 Jun 6. pii: dc142806. [Epub ahead of print]
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26049551
Discussion:

SGLT2阻害薬を1型糖尿病の治療に用いた論文は、有名なところではCirculation 2014;129.587がある。GFRhyperfiltrationの正常化ならびにHbA1cは有意に低下したが、低血糖もかなり発症していた。今回は、SGLT1:SGLT2の阻害度を1:20にしたSotagliflozinを用いての少数人数での検討である。SGLT1を阻害すると,小腸での糖の吸収障害がおこり、その下流で糖分が吸収されることによりGLP-1およびPYY分泌が促進され、食欲低下などの作用をねらったもの。

実際に、HbA1cの低下とともに、ベーサルではなくボーラスインスリン量が3割ほど低下した。

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