イブニングレクチャー
2型糖尿病
2018年08月23日(木) 担当:石居 真(前期研修医)
Reference:
Title:
Sulfonylureas as second line drugs in type 2 diabetes and the risk of cardiovascular and hypoglycaemic events: population based cohort study.
Author:
Douros A
DATA:
BMJ. 2018 Jul 18;362:k2693. doi: 10.1136/bmj.k2693.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30021781
Discussion:
メトホルミンの単剤治療を続けている患者に比べ、第 2 選択薬に SU を追加または変更した場合は、心筋梗塞、総死亡、重症低血糖のリスクが上昇する。
SU はメトホルミンに追加する方が、メトホルミンから切り替えるより安全であることも示唆された。
2018年08月16日(木) 担当:中神朋子(准教授)
Reference:
Title:
Effect of the Duodenal-Jejunal Bypass Liner on Glycemic Control in Patients With Type 2 Diabetes With Obesity: A Meta-analysis With Secondary Analysis on Weight Loss and Hormonal Changes.
Author:
Jirapinyo P
DATA:
Diabetes Care. 2018 May;41(5):1106-1115. doi: 10.2337/dc17-1985.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29678867
Discussion:
  • 本研究は肥満合併2型糖尿病患者のみが対象となっており、メタ解析結果は、DJBLが、肥満合併2型糖尿病患者の血糖指標の有意な改善と関連していることを示唆している。
  • 肥満合併2型糖尿病患者の治療のための薬物療法および生活習慣介入への補助的な治療としてのDJBLの可能性が示唆された。
  • DJBL時のHbA1cの変化について、糖尿病治療薬の変化が考慮されていない。SGLT-2阻害薬やGLP-1受容体作動薬などを使用されていた可能性があることを考慮する必要がある。
  • 研究の大部分は観察研究である。
Category:
2型糖尿病肥満
2018年08月02日(木) 担当:馬場園哲也(教授)
Reference:
Title:
Title:Lower risk of cardiovascular events and death associated with initiation of SGLT-1 Vs DPP-4 inhibitors - Analysis from the CVD-REAL 2 study
Author:
Kosaka S
DATA:
from the American Diabetes Association’s 78th Scientific Sessions, Orlando, FL
Abstract:
https://plan.core-apps.com/tristar_ada18/abstract/5188446740e191fd289345d56a79f2c7
Discussion:

日本を含む12か国で新規にSGLT1阻害薬(ダパグリフロジン)あるいはDPP-4 阻害薬を開始された2型糖尿病患者の国別傾向スコアマッチングによるネットワークメタ解析(181,620名ずつの対比較)において,12か国をプールした解析では全死亡,心不全による入院,心筋梗塞および脳卒中のリスクがSGLT1阻害薬で有意に低かった.ただし日本人のみの解析(19,752名ずつの対比較)では,発症イベント数が少なかった結果,全死亡および,全死亡と心不全による入院をプールした転帰に対してのみ,SGLT1阻害薬の優位性が示された.


2018年07月31日(火) 担当:伊藤新(後期研修医)
Reference:
Title:
Long-term Metformin Therapy and Monitoring for Vitamin B12 Deficiency Among Older Veterans.
Author:
Kancherla V
DATA:
J Am Geriatr Soc. 2017 May;65(5):1061-1066. doi: 10.1111/jgs.14761. Epub 2017 Feb 9.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28182265
Discussion:
  • 高齢者ではビタミン B 12 の低下のリスクがもともと高い。
  • ビタミン B 12 の代謝変化をきたすメトホルミン内服でさらに低下するリスクがある。
  • ビタミン B 12 欠乏症は容易に加療できる疾患であり、メトホルミンを開始する前、開始後 1 - 2 年でスクリーニングし始めてよい可能性が高い。
2018年07月28日(土) 担当:麻沼卓弥(後期研修医)
Reference:
Title:
Closed-Loop Insulin Delivery for Glycemic Control in Noncritical Care.
Author:
Bally L
DATA:
N Engl J Med. 2018 Jun 25. doi: 10.1056/NEJMoa1805233. [Epub ahead of print]
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29940126
Discussion:
ノンクリティカルケアを受けている 2 型糖尿病患者のうち、クローズドループのインスリン投与システムを使用することにより、低血糖のリスクがなく従来の皮下インスリン療法よりも有意に優れた血糖コントロールが得られた。
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