イブニングレクチャー
1型糖尿病
2018年03月31日(土) 担当:関 康文(助教)
Reference:
Title:
Effects of Hypoglycemia on Circulating Stem and Progenitor Cells in Diabetic Patients.
Author:
Fadini GP
DATA:
J Clin Endocrinol Metab. 2018 Mar 1;103(3):1048-1055. doi: 10.1210/jc.2017-02187.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29300991
Discussion:
2 型糖尿病患者の血中幹細胞や血管内皮前駆細胞数が心血管イベントリスクと関連することが報告されている。本研究は、低血糖が血糖患者の血中血管内皮前駆細胞の生理的な変動に影響を与えることを明らかにした。血管内皮前駆細胞の変動は、糖尿病患者における低血糖と悪い心血管予後を説明する機序の一つかもしれない。
2018年03月23日(金) 担当:滝田美夏子(後期研修医)
Reference:
Title:
Disordered Eating Behaviors Are Not Increased by an Intervention to Improve Diet Quality but Are Associated With Poorer Glycemic Control Among Youth With Type 1 Diabetes.
Author:
Eisenberg Colman MH
DATA:
Diabetes Care. 2018 Apr;41(4):869-875. doi: 10.2337/dc17-0090. Epub 2018 Jan 25.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29371234
Discussion:
食事の質を改善するための介入は、若年 1 型糖尿病患者において摂食障害による行動につながるような効果がないことが分かった。摂食障害による行動のアンケート( DEPS-R )は血糖コントロールの各指標と接触的に関連しており、HbA1c、平均センサグルコース値、および平均センサーグルコース値 180 mg/dl 以上の割合の増加および 1,5 - AG の低下と相関した。しかしながら、DEPS-R は、低血糖または血糖変動の指標(リアルタイム CGM の SD、MAGE )に関与していなかった。よって低血糖または血糖変動ではなく、高血糖が摂食障害のリスクのより良い指標となりうることを示唆している。
2018年03月16日(金) 担当:麻沼卓弥(後期研修医)
Reference:
Title:
Low Incidence of End-Stage Renal Disease in Childhood-Onset Type 1 Diabetes Followed for Up to 42 Years.
Author:
Gagnum V
DATA:
Diabetes Care. 2018 Mar;41(3):420-425. doi: 10.2337/dc17-0906. Epub 2017 Oct 12.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29025877
Discussion:
ノルウェーでの若年発症の 1 型糖尿病は他のいくつかの国(フィンランド、アメリカ、日本)と比較して低い末期腎不全の発症率であった。
2018年03月12日(月) 担当:小林浩子(助教)
Reference:
Title:
Frequency and phenotype of type 1 diabetes in the first six decades of life: a cross-sectional, genetically stratified survival analysis from UK Biobank.
Author:
Thomas NJ
DATA:
Lancet Diabetes Endocrinol. 2018 Feb;6(2):122-129. doi: 10.1016/S2213-8587(17)30362-5. Epub 2017 Nov 30.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29199115
Discussion:
遺伝的に 1 型糖尿病を定義するという手法を用い、31 歳-60 歳に発症する 1 型糖尿病の頻度を明らかにした。

成人発症 T1DM では、2 型糖尿病例も多いために、診断が遅れ、その結果、インスリン療法を開始するのが遅れがちである。
それにより内因性インスリン分泌が枯渇してしまう可能性や、DKA を発症する例がある。
成人発症例を見逃さないよう、注意が必要である。
Category:
1型糖尿病
2018年03月06日(火) 担当:加藤勇人(後期研修医)
Reference:
Title:
Metformin use and its effect on survival in diabetic patients with advanced non-small cell lung cancer.
Author:
Arrieta O
DATA:
BMC Cancer. 2016 Aug 12;16:633. doi: 10.1186/s12885-016-2658-6.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27519177
Discussion:
・血糖良好な患者と、血糖不良な患者、糖尿病のない患者で全生存率を比べると、血糖良好な患者の全生存率が一番良好であった。
・メトホルミンの使用及び良好な血糖コントロールは、非小細胞肺癌患者の予後に有益な効果をもたらす。
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