イブニングレクチャー
1型糖尿病
2019年11月14日(木) 担当:髙木 聡(助教)
Reference:
Title:
Use of Sodium-Glucose Cotransporter 2 Inhibitors in Patients With Type 1 Diabetes and Rates of Diabetic Ketoacidosis.
Author:
Hampp C
DATA:
Diabetes Care. 2019 Oct 10. pii: dc191481. doi: 10.2337/dc19-1481. [Epub ahead of print]
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31601640
Discussion:
  • SGLT 2 阻害薬を投与した患者に占める 1 型糖尿病患者の割合は研究対象全体としては低かったが、若年者で高かった。
  • 1 型糖尿病に SGLT 2 阻害薬を適応外使用した患者の中で、特に 45 歳未満の女性の DKA リスクが顕著だった。
2019年11月01日(金) 担当:金箱 勇太郎(後期研修医)
Reference:
Title:
Cognitions Associated With Hypoglycemia Awareness Status and Severe Hypoglycemia Experience in Adults With Type 1 Diabetes.
Author:
Cook AJ
DATA:
Diabetes Care. 2019 Oct;42(10):1854-1864. doi: 10.2337/dc19-0002. Epub 2019 Aug 7.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31391200
Discussion:
無自覚低血糖 ( IAH ) と繰り返す重症低血糖 ( RSH ) はインスリンを使用する 1 型糖尿病にとって重大な問題である。重症低血糖、繰り返す無自覚低血糖の経験を持つ患者がどのような意識で血糖コントロールをしているかアンケート調査した。
重症低血糖、繰り返す無自覚低血糖のエピソードを持つ患者は低血糖になることへの懸念がそうでない患者より低く、高血糖をより避ける傾向にあった。これらの傾向を改善していくことにより重症低血糖、繰り返す無自覚低血糖を減少させることが出来ると期待された。
Category:
1型糖尿病
2019年10月26日(土) 担当:小林 浩子(講師)
Reference:
Title:
Six-Month Randomized, Multicenter Trial of Closed-Loop Control in Type 1 Diabetes.
Author:
Brown SA
DATA:
N Engl J Med. 2019 Oct 31;381(18):1707-1717. doi: 10.1056/NEJMoa1907863. Epub 2019 Oct 16.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31618560
Discussion:
インスリンポンプと連続血糖測定およびコンピューターアルゴリズムにより構成されたTandem 社の「Control-IQ」(クローズドループと呼ばれる自動インスリン注入デバイス)を用い、従来のポンプと比較した。
 主要評価項目である血糖値が70~180mg/dLの範囲内にあった時間の割合は、新デバイス群はベースライン61±17%から6カ月で71±12%に上昇し、目標グルコース値内に維持できる時間がコントロールと比し11%(2.6時間/日)長く、特に深夜から明け方にかけてのコントロールに優れていた。
 また、副次評価項目であるHbA1cを改善し、高・低血糖の時間を短縮させた。
 著者らは「インスリン注入を自動化するクローズドループシステムは、1型糖尿病患者の血糖管理を改善する可能性がある」と述べている。
Category:
1型糖尿病
2019年10月24日(木) 担当:三浦 順之助(准教授)
Reference:
Title:
Low-Dose Anti-Thymocyte Globulin Preserves C-Peptide, Reduces HbA1c, and Increases Regulatory to Conventional T-Cell Ratios in New-Onset Type 1 Diabetes: Two-Year Clinical Trial Data.
Author:
Haller MJ
DATA:
Diabetes. 2019 Jun;68(6):1267-1276. doi: 10.2337/db19-0057. Epub 2019 Apr 9.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30967424
Discussion:
新規発症1型糖尿病患者を、 ①ATG/ペグ化顆粒球コロニー刺激因子(GCSF)、②ATG単独、③プラセボの3群に無作為に割り付け、2年後まで経過観察した。食事負荷後のC-peptideAUCは②と③群間で有意差(p=0.00005)を認めたが、①と③群間では有意ではなかった。HbA1cはプラセボと比較して①、②群間共に有意に低下した(p=0.011, 0.022)。フローサイトメトリー分析では、ATG群でTregの増加が確認された。低用量ATGがβ細胞機能を部分的に保存したことが証明された。同薬が1型糖尿病の発症を予防または遅延させる可能性が示唆された。

Category:
1型糖尿病
2019年10月09日(水) 担当:滝田 美夏子(後期研修医・大学院生)
Reference:
Title:
Glycemic Outcomes in Adults With T1D Are Impacted More by Continuous Glucose Monitoring Than by Insulin Delivery Method: 3 Years of Follow-Up From the COMISAIR Study.
Author:
Šoupal J
DATA:
Diabetes Care. 2019 Sep 17. pii: dc190888. doi: 10.2337/dc19-0888. [Epub ahead of print]
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31530663
Discussion:
3 年間という長期間においても rtCGM を使用することで SMBG よりも HbA1c を減らし、低血糖を減らすことが可能であった。ポンプ療法(CSII ) 、頻回注射( MDI ) に限らず rtCGM の使用は血糖コントロールを改善させ、MDI との併用をした際の効果は SAP 療法と同等である。費用面からも rtCGM の有効性が期待される。
Category:
1型糖尿病
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