2025年07月31日(木)
担当:本多 亜紀(後期臨床研修医)
Reference:
- Title:
- Associations between the timing of 24 h physical activity and diabetes mellitus: results from a nationally representative sample of the US population
- Author:
- DATA:
- DOI: 10.1007/s00125-025-06368-9
- Abstract:
- https://link.springer.com/article/10.1007/s00125-025-06368-9
Discussion:
身体活動の「時間帯」はその代謝効果を調節する可能性があり、2025年07月24日(木)
担当:学生(5年) 石丸・伊従・仲西・益田・山崎
Reference:
- Title:
- A Glycemic Threshold Above Which the Improvement of β-Cell Function and Glycemia in Response to Insulin Therapy Is Amplified in Early Type 2 Diabetes: The Reversal of Glucotoxicity
- Author:
- DATA:
- Diabetes Care 2024;47(11):2017–2023
- Abstract:
- https://doi.org/10.2337/dc24-1375
Discussion:
2型糖尿病患者において、短期インスリン療法を行うことにより、糖毒性解除後の β細胞の機能回復に対する血糖閾値が存在するかどうかを明らかにすることを目的とした。結果として 3週間にわたる短期集中的インスリン療法は、 β細胞機能(ISSI-2、IGI/HOMA-IR)と血糖値( 空腹時および2時間後))の改善をもたらした。本研究では、β 細胞機能の改善効果の大きさが、ベースラインの空腹時血糖値と非線形の関係にあること、さらにその関係がある一定の閾値を超えると効果が増幅されることを明らかにした。 ベースラインの空腹時血糖が9.3 mmol/L (167mg/dL)以上であった患者で、β細胞機能および血糖値(空腹時・ 2時間値)の改善が、9.3 mmol/L未満の患者よりも明らかに大きく、糖毒性が回復したことを示唆する結果であった。
2025年07月17日(木)
担当: 上田 利奈(後期研修医)
Reference:
- Title:
- Alcohol Intake, Drinking Pattern, and Risk of Type 2 Diabetes in Three Prospective Cohorts of U.S. Women and Men
- Author:
- DATA:
- Diabetes Care 2025;48(7):1189–1197
- Abstract:
- https://doi.org/10.2337/dc24-1902
Discussion:
本研究はNHS、NHSⅡ、HPFSの3つのコホートにおいて、総アルコール摂取量および飲酒パターンとT2DMとの関連を検討した。男性女性ともに飲酒者において、非飲酒者と比べてT2DMのリスクが有意に低かった。飲酒者におけるT2DMのリスク低下は飲酒量には依存せず、主に飲酒頻度によってもたらされた。
Category:
その他
2025年06月26日(木)
担当:加藤 奈那子(初期研修医2年)
Reference:
- Title:
- Real-Time AI-Assisted Insulin Titration System for Glucose Control in Patients With Type 2 Diabetes A Randomized Clinical Trial
- Author:
- DATA:
- doi:10.1001/jamanetworkopen.2025.8910
- Abstract:
- jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2833619
Discussion:
本研究はインスリン治療の最適化を目的としたAIベースの臨床意思決定支援システム(iNCDSS:intelligence-based insulin clinical decision support system)の2型糖尿病患者への効果と安全性を検討した 。
2型糖尿病入院患者において、iNCDSSは内分泌専門医による標準的なインスリン療法と比較して5日の血糖コントロールでTIR iNCDSS群76.4%と医師群73.6%で非劣勢を示した。 iNCDSS は安全かつ有効にインスリン投与量の調節を行うことが確認された。今後 より長期的で広範な症例に対し応用可能か評価するため、追加 の研究が必要である。
Category:
2型糖尿病
2025年06月19日(木)
担当:竹田 聖一朗(初期研修医1年)
Reference:
- Title:
- Dotinurad Treatment for Patients With Hyperuricemia Complicating CKD
- Author:
- DATA:
- Volume 10, Issue 6, June 2025, Pages 1711-1720
- Abstract:
- https://doi.org/10.1016/j.ekir.2025.03.047
Discussion:
CKDステージG1〜G4の高尿酸血症患者におけるドチヌラド(商品名:ユリス)治療の有効性および安全性を、血清尿酸値の変化を指標として評価。 腎機能についても評価(eGFR、タンパク尿、アルブミン尿)。
主要評価項目である『CKDステージG3/G4の患者における尿酸値の低下が、ステージ G1/G2の患者と比較して非劣性である』 という仮説が検証された。目標尿酸値に到達した患者の割合はCKD ステージごとに異なり、G2群では92%が到達したのに対し、 G4群では54%にとどまった。しかし、G3およびG4群の患者における血清尿酸値の減少率は、既報のフェブキソスタットやアロプリノールを用いた研究における CKD ステージG3およびG4の患者で報告された、ベースラインから約 30~40%の減少率よりやや高い傾向がみられた。 CKDステージG3およびG4の高尿酸血症患者における尿酸管理のための標準的な治療選択肢としてドチヌラドが期待できることが示唆された。
Category:
その他