イブニングレクチャー
コホート(観察)研究
2024年07月18日(木) 担当:桃木 祐太 (後期研修医)
Reference:
Title:
Use of melatonin supplements and risk of type 2 diabetes and cardiovascular diseases in the USA: insights from three prospective cohort studies
Author:
Yanping Li
DATA:
Lancet Diabetes Endocrinol. 2024 Jun;12(6):404-413.
Abstract:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38710189/
Discussion:
・メラトニンサプリメントの定期的な使用と2型糖尿病および心血管患のリスクとの間に有意な関連は観察されなかった
・メラトニンサプリメントが夜勤労働と関連する糖尿病および心血管患のリスクを軽減する可能性があるかどうかを評価するには、さらなる研究が必要である
2024年07月11日(木) 担当:関谷 珠美(初期研修医2年)
Reference:
Title:
Leisure-Time Physical Activity May Attenuate the Impact of Diabetes on Cognitive Decline in Middle-Aged and Older Adults: Findings From the ELSA-Brasil Study
Author:
Natan Feter
DATA:
Diabetes Care 2024;47(3):427–434
Abstract:
https://doi.org/10.2337/dc23-1524
Discussion:
LTPA が糖尿病を患う中高年者の認知機能低下の速度を緩和し、この集団における認知障害の発症を遅らせる可能性があることを明らかにしています。無作為化臨床試験を含む今後の研究は必要ですが、尿病関連の認知合併症の緩和における身体活動の極めて重要な役割を支持するものです。
2024年05月30日(木) 担当:升田 寛子(八千代医療センター 初期研修医2年)
Reference:
Title:
Association of Continued Use of SGLT2 Inhibitors From the Ambulatory to Inpatient Setting With Hospital Outcomes in Patients With Diabetes: A Nationwide Cohort Study
Author:
Lakshmi G. Singh
DATA:
Diabetes Care 2024;47(6):933–940
Abstract:
https://doi.org/10.2337/dc23-1129
Discussion:
糖尿病の入院患者におけるSGLT2iの継続使用が、入院中の死亡率の有意な低下、AKIの増加なし、およびLOSの若干の短縮と関連していることを示唆している。この研究は、入院患者の高血糖を管理するために非インスリンベースの薬物療法の使用が役割を果たす可能性があるという文献に新たな知見を加えるものである。入院患者のSGLT2iの使用を調査する、さらに前向きで大規模なランダム化臨床試験が必要である。
2024年03月21日(木) 担当:深田 花菜(初期研修医1年)
Reference:
Title:
Autoimmune comorbidity in type 1 diabetes and its association with metabolic control and mortality risk in young people: a population-based study.
Author:
John Samuelsson
DATA:
Diabetologia . 2024 Apr;67(4):679-689.
Abstract:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38252314/
Discussion:
自己免疫疾患合併率は1 型糖尿病患者で 19.2 %、コントロール群で 4 % であった。セリアック病は若年の1 型糖尿病患者で発症率が高値であった。1 型糖尿病発症後 5 年以内にセリアック病のスクリーニングを行う必要がある。炎症性腸疾患、全身性結合組織障害、多発性硬化症の発症リスクに有意差は認めなかった。
2024年02月08日(木) 担当:森 友実(助教)
Reference:
Title:
Primary Graft Function and 5 Year Insulin Independence After Pancreas and Islet Transplantation for Type 1 Diabetes: A Retrospective Parallel Cohort Study
Author:
Mikael Chetboun
DATA:
Transpl Int . 2023 Dec 28:36:11950.
Abstract:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38213551/
Discussion:
一次移植片機能の値は、膵島移植の群で膵臓移植・コントロール群と比較し低値であった。膵腎同時移植の群でインスリン離脱率は予測値より有意に高値であったが、膵島移植、膵単独移植、腎移植後膵移植の群では有意差は認めなかった。
膵島移植、膵臓移植ともに、一次移植片機能は5年後のインスリン離脱率と関連しており、長期の移植成績を予測する上で有用である可能性がある。

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