2018年08月10日(金)
担当:飛松唯(後期研修医)
Reference:
- Title:
- Corneal integrity and thickness of central fovea after phacoemulsification surgery in diabetic and nondiabetic cataract patients.
- Author:
- DATA:
- Arch Med Sci. 2018 Jun;14(4):818-825. doi: 10.5114/aoms.2016.64036. Epub 2016 Nov 29.
- Abstract:
- https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30002699
Discussion:
- 糖尿病群において術後 6 ヶ月にわたり中心角膜厚が厚くなっており、術後の角膜内皮細胞の機能が不良をなっていることを示した。
- 糖尿病患者における術後 1 か月間、中心窩網膜厚が高かったことから、糖尿病患者では白内障術後に黄斑浮腫が生じやすいことが示された。
Category:
眼合併症
2018年08月09日(木)
担当:佐藤麻子(教授)
Reference:
- Title:
- Trends in cause-specific mortality among adults with and without diagnosed diabetes in the USA: an epidemiological analysis of linked national survey and vital statistics data.
- Author:
- DATA:
- Lancet. 2018 Jun 16;391(10138):2430-2440. doi: 10.1016/S0140-6736(18)30314-3. Epub 2018 May 18.
- Abstract:
- https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29784146
Discussion:
1985-2015年の米国成人における糖尿病有無による死亡調査を行った。糖尿病患者では、血管疾患による死亡率が低下が、死亡原因の多様化をもたらしてきている。このことは、より広い範囲の糖尿病関連疾患の罹患率の疫学的モニタリングを行い、それをもとに予防アプローチをしていく必要がある。
Category:
その他
2018年08月08日(水)
担当:加藤ゆか(助教)
Reference:
- Title:
- Perivascular Adipose Tissue-Derived PDGF-D Contributes to Aortic Aneurysm Formation During Obesity.
- Author:
- DATA:
- Diabetes. 2018 Aug;67(8):1549-1560. doi: 10.2337/db18-0098. Epub 2018 May 24.
- Abstract:
- https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29794241
Discussion:
- マウスでの実験で、肥満において、perivascular adipose tissue (PVAT)由来のPDGF-Dが大動脈瘤形成に関わっており、脂肪細胞由来PDGF-Dが過発現することによって血管外膜の線維化や炎症が促進し、肥満において大動脈瘤形成促進を引き起こしているという分子学的機序がわかった。
- アンジオテンシンⅡによって腹部大動脈瘤が引き起こされるという点は、高脂肪食由来の肥満マウスと遺伝子的な肥満マウスでは同様の結果であった。
- PDGF-Dは、血管外膜においてTGF-βの電気信号を介して線維化や炎症を調整おり、PDGF-Dの働きを抑制すると、線維化や炎症も抑制されることがわかった。また、結果としてPDGF-Dの抑制が、マウスの大動脈瘤形成を減少させ、大動脈瘤破裂による死亡も減少させた。
- これらの結果から、肥満でのPDGF-D機能の抑制は肥満由来の大動脈形成やメタボリック症候群を防ぐ介入となる可能性がある。