イブニングレクチャー
2018年11月15日(木) 担当:柳澤慶香(講師)
Reference:
Title:
Accuracy, User Acceptability, and Safety Evaluation for the FreeStyle Libre Flash Glucose Monitoring System When Used by Pregnant Women with Diabetes.
Author:
Scott EM
DATA:
Diabetes Technol Ther. 2018 Mar;20(3):180-188. doi: 10.1089/dia.2017.0386. Epub 2018 Feb 22.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29470094
Discussion:
FGM とSMBG の結果はよく一致していた。
FreeStyle Libre の正確性は患者の臨床的特徴と関連せず、FreeStyle Libre は糖尿病妊娠において安全、正確であった。
Category:
妊娠
2018年11月14日(水) 担当:加藤ゆか(助教)
Reference:
Title:
Interaction of GLP-1 and Ghrelin on Glucose Tolerance in Healthy Humans.
Author:
Page LC
DATA:
Diabetes. 2018 Oct;67(10):1976-1985. doi: 10.2337/db18-0451. Epub 2018 Jul 31.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30065032
Discussion:

       消化管ホルモンの相互作用は重要であるが、現在、まだ解明されていない点が多い。本研究では、唯一末梢で産生される摂食促進ペプチドと言われているグレリンと、その逆の作用を持つと言われるGLP-1の関連について評価した。

       糖代謝異常やその他の疾患を持たない健常者15名に、食事負荷試験を行い、試験の最中に経静脈的に、1)生食のみ注入、2)グレリンのみ注入、3)GLP-1受容体拮抗薬(Ex9)のみ注入、4)グレリンとEx9同時に注入 の4つの状況で検査を行い、その時の糖・インスリンの動向、インスリン分泌率、インスリン感受性、インスリン分泌能、β細胞機能などを評価した。

       その結果、グレリンとEx9を同時に注入した場合は、著明な食後高血糖を認め、それがβ細胞機能障害とグルコース排泄低下に起因するものであることが示唆された。グレリンにEx9を追加してGLP-1活動を阻害することで、GLP-1の影響を受けないグレリン単独での作用が強く現れたと考えられ、グレリンの作用によって、耐糖能の悪化、β細胞機能の低下、グルコースクリアランスの減少を認めた。

       グレリンとGLP-1は糖代謝において正反対の働きをするが、グレリンはGLP-1分泌を刺激しており、GLP-1によって、食後にグレリンの作用を減弱されることが示された。本研究では、グレリンが食後のペプチドYY分泌も増強させることが分かり、グレリンはGLP-1分泌誘発の他にも、消化管ホルモンの調整作用を行っている可能性が高いことが示唆された。消化管ホルモンの相互作用や各々の作用を解明することは、今後も重要であると考えられる。

Category:
その他
2018年11月13日(火) 担当:飛松唯(後期研修医)
Reference:
Title:
Posterior subtenon infusion of triamcinolone acetonide as adjunctive treatment to panretinal photocoagulation using pattern scan laser for diabetic retinopathy.
Author:
Yamada Y
DATA:
Jpn J Ophthalmol. 2018 Nov;62(6):686-692. doi: 10.1007/s10384-018-0628-z. Epub 2018 Oct 17.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30328560
Discussion:
PRT に STTA を併用すことは黄斑浮腫の悪化を予防することだけでなく、PRP の後に中心窩網膜厚および AFI を減少させる可能性がある。
Category:
眼合併症
2018年11月09日(金) 担当:秋山彩香(後期研修医)
Reference:
Title:
Combined effect of glycemic and blood pressure control on diabetic retinopathy among Chinese with type-2 diabetes mellitus.
Author:
Pan CW
DATA:
Diabetol Metab Syndr. 2018 Oct 1;10:73. doi: 10.1186/s13098-018-0377-7. eCollection 2018.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30302129
Discussion:
HbA1C または血圧のどちらかのみを低下させることは DR の有意な減少に関連しませんが、2つの低下を組み合わせることは、DR の可能性を 43 % 低下させることを実証しました。
標準療法の目標値よりも低く収縮期血圧、HbA1Cを降下させることは、T2DM 患者における DR び罹患率の低下と有意に関連していました。
継続的に糖尿病と血糖、血圧の関連性についてさらに調査する必要があります。
2018年11月08日(木) 担当:佐伯忠賜朗(講師)
Reference:
Title:
Preoperative Timing of Intravitreal Bevacizumab Injection for Proliferative Diabetic Retinopathy Patients.
Author:
Feng J
DATA:
Ophthalmic Res. 2018 Oct 31:1-8. doi: 10.1159/000493640. [Epub ahead of print]
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30380554
Discussion:

増殖糖尿病網膜症の手術治療前に抗VEGFBevacizumab を硝子体内投与することで、眼内の VEGF 濃度が大きく減少し、術中術後の出血軽減や手術時間短縮などの点で有効であることが再確認された。

マルチプレックスビーズアッセイ法による房水中の炎症性サイトカイン測定によって、眼内 VEGF 濃度が少なくとも Bevacizumab 投与後5日目までの有意に減少することが証明された。

一方摘出増殖組織の免疫蛍光染色によって、眼内の線維性増殖組織の顕著な増加が投与後 21 日目以降に見られることが示された。

これらを踏まえると術前の Bevacizumab 硝子体内投与は、手術前 7 日以内に施行することが推奨される。

Category:
眼合併症
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