イブニングレクチャー
コホート(観察)研究
2018年10月17日(水) 担当:田内恵理子(後期研修医・大学院生)
Reference:
Title:
CKD Self-management: Phenotypes and Associations With Clinical Outcomes.
Author:
Schrauben SJ
DATA:
Am J Kidney Dis. 2018 Sep;72(3):360-370. doi: 10.1053/j.ajkd.2018.01.047. Epub 2018 Mar 24.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29580660
Discussion:
CKD 患者の自己管理行動を Phenotype に分類することにより、臨床アウトカムのリスクを層別化できる可能性が示唆された。
2018年09月08日(土) 担当:鈴木智子(後期研修医)
Reference:
Title:
Trends in Hospital Admission for Diabetic Ketoacidosis in Adults With Type 1 and Type 2 Diabetes in England, 1998-2013: A Retrospective Cohort Study.
Author:
Zhong VW
DATA:
Diabetes Care. 2018 Sep;41(9):1870-1877. doi: 10.2337/dc17-1583. Epub 2018 Jan 31.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29386248
Discussion:
  • England の成人糖尿病では、1 型糖尿病の糖尿病ケトアシドーシス( DKA )での入院は多いままであり、2 型糖尿病の DKA での入院は増加傾向にある。
  • DKA の予防、再入院率、死亡率に影響ある因子の検索についての研究が求められる。
2018年08月06日(月) 担当:田中紗代子(後期研修医)
Reference:
Title:
Pregnancy Outcomes in French Hemodialysis Patients.
Author:
Normand G
DATA:
Am J Nephrol. 2018;47(4):219-227. doi: 10.1159/000488286. Epub 2018 Mar 27.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29587251
Discussion:
透析施行している妊娠症例の児の予防に関して、今回の study では、従来報告されていた予後予測因子( 妊娠中の BUN 、Hb 、残腎機能、子癇、羊水過多 etc ) との関連は認めなかった。
同時に、出生児体重や児の生存率は以前の報告と比較し良好な結果を得た。

このように、医療の目覚ましい発展とともに透析施行下の母体より出生した児生存率は上昇傾向であるものの、依然妊娠・出産はハイリスクであり、腎臓内科・産科・新生児科 3 科での、慎重な周産期管理が不可欠である。
2018年08月02日(木) 担当:馬場園哲也(教授)
Reference:
Title:
Title:Lower risk of cardiovascular events and death associated with initiation of SGLT-1 Vs DPP-4 inhibitors - Analysis from the CVD-REAL 2 study
Author:
Kosaka S
DATA:
from the American Diabetes Association’s 78th Scientific Sessions, Orlando, FL
Abstract:
https://plan.core-apps.com/tristar_ada18/abstract/5188446740e191fd289345d56a79f2c7
Discussion:

日本を含む12か国で新規にSGLT1阻害薬(ダパグリフロジン)あるいはDPP-4 阻害薬を開始された2型糖尿病患者の国別傾向スコアマッチングによるネットワークメタ解析(181,620名ずつの対比較)において,12か国をプールした解析では全死亡,心不全による入院,心筋梗塞および脳卒中のリスクがSGLT1阻害薬で有意に低かった.ただし日本人のみの解析(19,752名ずつの対比較)では,発症イベント数が少なかった結果,全死亡および,全死亡と心不全による入院をプールした転帰に対してのみ,SGLT1阻害薬の優位性が示された.


2018年07月28日(土) 担当:麻沼卓弥(後期研修医)
Reference:
Title:
Closed-Loop Insulin Delivery for Glycemic Control in Noncritical Care.
Author:
Bally L
DATA:
N Engl J Med. 2018 Jun 25. doi: 10.1056/NEJMoa1805233. [Epub ahead of print]
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29940126
Discussion:
ノンクリティカルケアを受けている 2 型糖尿病患者のうち、クローズドループのインスリン投与システムを使用することにより、低血糖のリスクがなく従来の皮下インスリン療法よりも有意に優れた血糖コントロールが得られた。
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