イブニングレクチャー
2型糖尿病
2024年04月25日(木)
担当:大栗 香子(初期研修医2年)
Reference:
- Title:
- Differential Impact of Obesity on the Risk of Diabetes Development in Two Age Groups: Analysis from the National Health Screening Program
- Author:
- DATA:
- Diabetes Metab J 2023;47:846-858
- Abstract:
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37915188/
Discussion:
韓国の成人における肥満症と糖尿病発症のリスクの関連を調査した。
2009 年から 2014 年までに 40 歳、66 歳の韓国人について追跡調査を行った。
結果として全肥満と腹部肥満は年齢や性別に関係なく糖尿病のリスクを増加させる。
また糖尿病発症に対する全身肥満と腹部肥満の影響は年齢と性別によって異なっていた。
年齢や性別による肥満の影響の違いを確認するためには、今後の前向き研究が必要である。
2024年02月15日(木)
担当:神山智子(助教)
Reference:
- Title:
- Faster-acting insulin aspart versus insulin aspart in the treatment of type 1 or type 2 diabetes during pregnancy and post-delivery (CopenFast): an open-label, single-centre, randomised controlled trial
- Author:
- DATA:
- Lancet Diabetes Endocrinol . 2023 Nov;11(11):811-821.
- Abstract:
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37804858/
Discussion:
糖尿病合併妊娠において、妊娠中、産後のFaster aspartの使用はinsulin aspartと比較して、児の成長やHbA1cは同等であり、安全性の問題もなかった。
2024年02月08日(木)
担当:中神 朋子(教授)
Reference:
- Title:
- Hemoglobin A1c and Type 2 Diabetes Incidence Among Adolescents With Overweight and Obesity
- Author:
- DATA:
- JAMA Netw Open . 2024 Jan 2;7(1):e2351322.
- Abstract:
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38231515/
Discussion:
・米国の肥満(BMI 85%タイル以上)青少年において, ベースラインのHbA1cが6%を超えるとT2D発症リスクは上昇する。他の関連リスクとして, 肥満度重症度, 加齢, 女性, アジア・太平洋諸島の人種があげられた。
・最もハイリスクな青少年においてどのような介入(例:生活習慣の変容, 薬物療法, 他の治療法)がT2D進行を最も効果的に予防できるかを評価判断するための今後の研究が必要である。
・
2024年02月08日(木)
担当:大屋純子(講師)
Reference:
- Title:
- Sodium-Glucose Cotransporter 2 Inhibitors and Risk of Retinopathy in Patients With Type 2 Diabetes
- Author:
- DATA:
- JAMA Netw Open . 2023 Dec 1;6(12):e2348431.
- Abstract:
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38117497/
Discussion:
台湾のナショナルコホートデータを用いた解析で、SGLT 2 阻害薬はDPP4阻害薬、ピオグリタゾン、スルホニル尿素薬と比較し、視力障害を伴う網膜症発生リスクを抑制した。
2024年01月25日(木)
担当:本田 明(八千代医療センター 初期研修医2年)
Reference:
- Title:
- Rapid Reduction of HbA1c and Early Worsening of Diabetic Retinopathy: A Real-world Population-Based Study in Subjects With Type 2 Diabetes
- Author:
- DATA:
- Diabetes Care . 2023 Sep 1;46(9):1633-1639.
- Abstract:
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37428631/
Discussion:
軽度または中等度の非増殖性糖尿病網膜症を有する患者では、比較的短期間で血糖を最適化することを躊躇するべきではない。しかし、より進行した網膜症では、HbA1cを注意深く低下させる必要がある。糖尿病網膜症のの有無と程度は、集中的な血糖降下法を開始する前に入手すべき情報である。