イブニングレクチャー
2019年06月25日(火) 担当:望月翔太(後期研修医・大学院生)
Reference:
Title:
Inappropriate glucagon and GLP-1 secretion in individuals with long-standing type 1 diabetes: effects of residual C-peptide.
Author:
Thivolet C
DATA:
Diabetologia. 2019 Apr;62(4):593-597. doi: 10.1007/s00125-018-4804-y. Epub 2019 Jan 6.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30612138
Discussion:

長年の間1型糖尿病患者のインスリン分泌は完全に枯渇していると言われてきたが、近年超高感度Cペプチドキットを用いることにより、低値でも検出されることがわかってきている。また、1型糖尿病におけるグルカゴン分泌やGLP1分泌は奇異性に分泌されることも報告されている。

今回、罹病期間が長期の1型糖尿病患者における混合食事負荷試験(MMTT)でのCペプチド値、グルカゴン値、GLP1値を測定し推移を検証した。Cペプチド陰性群(2.5 pmol/L以下)Cペプチド陽性群(30 pmol/L以上)Recent-onset(発症4年以内)の3群で検証した。

Cペプチド残存の有無にかかわらずグルカゴン分泌のAUCは変化がなかったが、Cペプチド陰性群ではGLP1の上昇(ピーク15分値)がグルカゴンの上昇(ピーク30分値)よりも早く起こり、Cペプチド陽性群ではグルカゴン、GLP1の上昇(ピーク45分値)は相関していた。
Category:
1型糖尿病
2019年06月24日(月) 担当:鈴木 美弥(初期研修医)
Reference:
Title:
Low-carbohydrate diet for the treatment of gestational diabetes mellitus: a randomized controlled trial.
Author:
Moreno-Castilla C
DATA:
Diabetes Care. 2013 Aug;36(8):2233-8. doi: 10.2337/dc12-2714. Epub 2013 Apr 5.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23564917
Discussion:
妊娠糖尿病治療における低炭水化物食群がコントロール群に比べてインスリンの導入率に差がなかった。
2019年06月22日(土) 担当:山本 唯(後期研修医)
Reference:
Title:
Oral Semaglutide and Cardiovascular Outcomes in Patients with Type 2 Diabetes.
Author:
Husain M
DATA:
N Engl J Med. 2019 Jun 11. doi: 10.1056/NEJMoa1901118. [Epub ahead of print]
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31185157
Discussion:
Semaglutide のプラセボに対する非劣性が証明され、心血管疾患のリスクが 80 % 以上である可能性は除外された。服薬中止の原因は主に消化器症状によるものであった。
2019年06月21日(金) 担当:片峰亜季(後期研修医)
Reference:
Title:
Regression to Normal Glucose Regulation in American Indians and Alaska Natives of a Diabetes Prevention Program.
Author:
DATA:
Diabetes Care. 2019 Jul;42(7):1209-1216. doi: 10.2337/dc18-1964. Epub 2019 Jun 8.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31177184
Discussion:
今回の研究では耐糖能異常を認めるAI/AN集団においてライフスタイル介入により38%が1年後にNGRに移行し、NGRに移行した集団においては2型糖尿病の発症リスクが72%減少した。
・1年間のライフスタイル介入後も耐糖能異常が続いた集団はその後の2型糖尿病発症のリスクが高く、1年後の糖カテゴリーによりリスクは異なった(IFG/IGTが最も高く、iIGT、iIFGが続いた)。
・体重減少はNGRへの移行と将来の2型糖尿病発症リスクの低下の両方にとって重要な因子であった。
・ベースライン時の臨床背景以外にもメトホルミンの使用、体重減少など修正可能な因子がNGRへの移行に役立つと考えられた。
→標準的なライフスタイル介入に反応がない人には、体重減少率の増加やライフスタイル介入と薬物介入の組み合わせなど個々によって戦略を変更する必要がある。

Category:
2型糖尿病
2019年06月20日(木) 担当:伊藤 健治(初期研修医)
Reference:
Title:
Canagliflozin and Renal Outcomes in Type 2 Diabetes and Nephropathy.
Author:
Perkovic V
DATA:
N Engl J Med. 2019 Jun 13;380(24):2295-2306. doi: 10.1056/NEJMoa1811744. Epub 2019 Apr 14.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30990260
Discussion:
2型糖尿病 腎症のある患者において、中央値2.62年の追跡期間、canaglifozinを投与された群はplacebo群と比較して腎不全と心血管イベントのリスクが低かった。
カテゴリー別アーカイブ
月別アーカイブ