モーニングレクチャー

2018年08月

2018年08月08日(水) 担当:加藤ゆか(助教)
Reference:
Title:
Perivascular Adipose Tissue-Derived PDGF-D Contributes to Aortic Aneurysm Formation During Obesity.
Author:
Zhang ZB
DATA:
Diabetes. 2018 Aug;67(8):1549-1560. doi: 10.2337/db18-0098. Epub 2018 May 24.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29794241
Discussion:
  • マウスでの実験で、肥満において、perivascular adipose tissue PVAT)由来のPDGF-Dが大動脈瘤形成に関わっており、脂肪細胞由来PDGF-Dが過発現することによって血管外膜の線維化や炎症が促進し、肥満において大動脈瘤形成促進を引き起こしているという分子学的機序がわかった。
  • アンジオテンシンによって腹部大動脈瘤が引き起こされるという点は、高脂肪食由来の肥満マウスと遺伝子的な肥満マウスでは同様の結果であった。
  • PDGF-Dは、血管外膜においてTGF-βの電気信号を介して線維化や炎症を調整おり、PDGF-Dの働きを抑制すると、線維化や炎症も抑制されることがわかった。また、結果としてPDGF-Dの抑制が、マウスの大動脈瘤形成を減少させ、大動脈瘤破裂による死亡も減少させた。
  • これらの結果から、肥満でのPDGF-D機能の抑制は肥満由来の大動脈形成やメタボリック症候群を防ぐ介入となる可能性がある。
2018年08月06日(月) 担当:田中紗代子(後期研修医)
Reference:
Title:
Pregnancy Outcomes in French Hemodialysis Patients.
Author:
Normand G
DATA:
Am J Nephrol. 2018;47(4):219-227. doi: 10.1159/000488286. Epub 2018 Mar 27.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29587251
Discussion:
透析施行している妊娠症例の児の予防に関して、今回の study では、従来報告されていた予後予測因子( 妊娠中の BUN 、Hb 、残腎機能、子癇、羊水過多 etc ) との関連は認めなかった。
同時に、出生児体重や児の生存率は以前の報告と比較し良好な結果を得た。

このように、医療の目覚ましい発展とともに透析施行下の母体より出生した児生存率は上昇傾向であるものの、依然妊娠・出産はハイリスクであり、腎臓内科・産科・新生児科 3 科での、慎重な周産期管理が不可欠である。
2018年08月06日(月) 担当:
Reference:
Title:
本日はありません
Author:
DATA:
Abstract:
Discussion:
Category:
2018年08月04日(土) 担当:田内恵理子(後期研修医・大学院生)
Reference:
Title:
Sarcopenia and relationships between muscle mass, measured glomerular filtration rate and physical function in patients with chronic kidney disease stages 3-5.
Author:
Zhou Y
DATA:
Nephrol Dial Transplant. 2018 Feb 1;33(2):342-348. doi: 10.1093/ndt/gfw466.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28340152
Discussion:
  • ステージ 3 - 5 の CKD 患者において、徐脂肪量特に四肢の骨格筋の量の喪失は、GFR の低下と有意に関連していた。
  • バランスと筋力という重要なマーカーは、筋肉量と有意に関連していた。
  • 腎機能低下のある患者において、男性は女性よりもサルコペニアになりやすい傾向を認めた。
Category:
その他
2018年08月03日(金) 担当:関 康文(助教)
Reference:
Title:
Localization of Insulinoma Using 68Ga-DOTATATE PET/CT Scan.
Author:
Nockel P
DATA:
J Clin Endocrinol Metab. 2017 Jan 1;102(1):195-199. doi: 10.1210/jc.2016-3445.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27805844
Discussion:
68Ga-DOTATATE PET/CT は非侵襲的で、インスリンノーマの多くを検出できることが示された。複数の検査をしても局在診断できない症例で 68Ga-DOTATATE PET/CT の実施が検討される。
Category:
その他
カテゴリー別アーカイブ
月別アーカイブ