2015年06月
2015年06月15日(月)
担当:内潟安子(主任教授)
Reference:
- Title:
- Sotagliflozin, a Dual SGLT1 and SGLT2 Inhibitor, as Adjunct Therapy to Insulin in Type 1 Diabetes.
- Author:
- DATA:
- Diabetes Care. 2015 Jun 6. pii: dc142806. [Epub ahead of print]
- Abstract:
- http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26049551
Discussion:
SGLT2阻害薬を1型糖尿病の治療に用いた論文は、有名なところではCirculation 2014;129.587がある。GFRのhyperfiltrationの正常化ならびにHbA1cは有意に低下したが、低血糖もかなり発症していた。今回は、SGLT1:SGLT2の阻害度を1:20にしたSotagliflozinを用いての少数人数での検討である。SGLT1を阻害すると,小腸での糖の吸収障害がおこり、その下流で糖分が吸収されることによりGLP-1およびPYY分泌が促進され、食欲低下などの作用をねらったもの。
実際に、HbA1cの低下とともに、ベーサルではなくボーラスインスリン量が3割ほど低下した。
Category:
2015年06月13日(土)
担当:村尾愛(後期研修医)
Reference:
- Title:
- Blunted brain energy consumption relates to insula atrophy and impaired glucose tolerance in obesity.
- Author:
- DATA:
- Diabetes. 2015 Jun;64(6):2082-91. doi: 10.2337/db14-0421. Epub 2015 Jan 9.
- Abstract:
- http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25576052
Discussion:
日々の生活の中でストレスが増加すると視床下部-下垂体-副腎系が活性化されると摂食行動が増進し、脂質や糖分を多く含む食物を好むように味覚が変化する。その結果、肥満を来し、脳エネルギー低下し脳の灰白質の減少がおこり、さらに摂食行動が増進するという負の連鎖が起こる。
Category:
2015年06月12日(金)
担当:田中伸枝(助教)
Reference:
- Title:
- Albuminuria is Not an Appropriate Therapeutic Target in Patients with CKD: The Con View.
- Author:
- DATA:
- Clin J Am Soc Nephrol. 2015 Jun 5;10(6):1089-93. doi: 10.2215/CJN.10681014. Epub 2015 Apr 17.
- Abstract:
- http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25887070
Discussion:
・これまでの研究は、アルブミン尿があるレベルに下げれば、予後が良くなるという仮説を証明するためにデザインされたものではない。・最近のRAS抑制薬と関連した研究ではアルブミン尿を減らしても、臨床的効果はなく、むしろ副作用を増やす。
→エビデントがしっかりせず、現時点でのサロゲートマーカーやエンドポイント、治療ターゲットして、アルブミン尿が適切であるとは言えない
Category:
2015年06月12日(金)
担当:田中伸枝(助教)
Reference:
- Title:
- Albuminuria Is an Appropriate Therapeutic Target in Patients with CKD: The Pro View.
- Author:
- DATA:
- Clin J Am Soc Nephrol. 2015 Jun 5;10(6):1079-88. doi: 10.2215/CJN.11511114. Epub 2015 Apr 17.
- Abstract:
- http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25887073
Discussion:
・アルブミン尿は腎機能低下を進行させる(糖尿病性腎症や他の腎疾患のみならず、一般人工を対象とした研究でも明らか)・RAS抑制薬、血糖管理、抗炎症薬(pentoxifylline)、低蛋白食だどの介入試験により、アルブミン尿が減少させ、腎機能低下を回避することが報告されている。
・薬剤の使用により初期にアルブミン尿が減少すると、長期に亘る腎保護効果があると知られている。(末期腎不全への進行を防ぐ)→だから、アルブミン尿が減らすことは、CKD患者の治療ターゲットとして適当
Category:
2015年06月11日(木)
担当:尾形真規子(講師)
Reference:
- Title:
- Association between circulating 25-hydroxyvitamin D and incident type 2 diabetes: a mendelian randomisation study.
- Author:
- DATA:
- Lancet Diabetes Endocrinol. 2015 Jan;3(1):35-42. doi: 10.1016/S2213-8587(14)70184-6. Epub 2014 Sep 30.
- Abstract:
- http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25281353
Discussion:
25(OH)D濃度と2型糖尿病発症リスクとは起因として関連は認められなかった。血糖関連の値と25(OH)D濃度も関連が認められなかった。
ビタミンDの2型糖尿病発症予防のための投与は意味がないであろう。
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