イブニングレクチャー
1型糖尿病
2024年02月08日(木)
担当:森 友実(助教)
Reference:
- Title:
- Primary Graft Function and 5 Year Insulin Independence After Pancreas and Islet Transplantation for Type 1 Diabetes: A Retrospective Parallel Cohort Study
- Author:
- DATA:
- Transpl Int . 2023 Dec 28:36:11950.
- Abstract:
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38213551/
Discussion:
一次移植片機能の値は、膵島移植の群で膵臓移植・コントロール群と比較し低値であった。膵腎同時移植の群でインスリン離脱率は予測値より有意に高値であったが、膵島移植、膵単独移植、腎移植後膵移植の群では有意差は認めなかった。
膵島移植、膵臓移植ともに、一次移植片機能は5年後のインスリン離脱率と関連しており、長期の移植成績を予測する上で有用である可能性がある。
2023年12月21日(木)
担当:三浦 順之助(准教授)
Reference:
- Title:
- Teplizumab and β-Cell Function in Newly Diagnosed Type 1 Diabetes
- Author:
- DATA:
- N Engl J Med . 2023 Dec 7;389(23):2151-2161.
- Abstract:
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37861217/
Discussion:
1型糖尿病患者を対象として、テプリズマブを12日間2クール毎日静脈内投与した結果、78週後のβ細胞機能(負荷試験のCペプチド頂値)の維持は有意差があった。しかし、HbA1c、TIR、1日インスリン量、低血糖の頻度には有意差は認められなかった。
2023年10月12日(木)
担当:堀之内 佑季(初期臨床研修医 2 年)
Reference:
- Title:
- Association Between Diabetes Technology Use and Glycemic Outcomes in Adults With Type 1 Diabetes Over a Decade
- Author:
- DATA:
- Diabetes Care . 2023 Sep 1;46(9):1646-1651.
- Abstract:
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37458618/
Discussion:
過去10年間に糖尿病技術の導入が増加し、CGMとAIDの使用が増加するにつれて、より多くの人が目標HbA1cを達成していることが示された。CGM単独と比較して、AIDの使用の方がHbA1cの改善率は高かった。
2023年09月28日(木)
担当:野村 華那(初期臨床研修医2年)
Reference:
- Title:
- Clinical and Safety Outcomes With GLP-1 Receptor Agonists and SGLT2 Inhibitors in Type 1 Diabetes: A Real-World Study
- Author:
- DATA:
- J Clin Endocrinol Metab . 2023 Mar 10;108(4):920-930.
- Abstract:
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36268825/
Discussion:
1型糖尿病患者においてGLP-1RAは体重、HbA1c、総インスリン量の有意な減少をもたらし、インスリンに追加する有用な治療法となり得る。しかし、1型糖尿病患者におけるこれらの薬剤のリスク・ベネフィットを適切に判断するためには、2型糖尿病患者において実証された長期の心腎転帰に関するデータを、合併症の重大なリスクを有する1型糖尿病患者でも今後更なるフォローが重要となる。
2023年09月07日(木)
担当:三浦 順之助(准教授)
Reference:
- Title:
- Do sex differences in paediatric type 1 diabetes care exist? A systematic review
- Author:
- DATA:
- Diabetologia . 2023 Apr;66(4):618-630.
- Abstract:
- https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36700969/
Discussion:
小児1型糖尿病病患者での性差を検討した。特に思春期女性において、HbA1c、BMI、インスリン量、DKA、QOLで女性に不利な結果を認めた。これらの性差は、若年女性患者にとって好ましくない臨床像を示唆し、その後の人生に影響を及ぼす可能性がある。
Category:
1型糖尿病