イブニングレクチャー
2015年07月22日(水) 担当:鈴木智子(後期研修医)
Reference:
Title:
Body mass index and heart failure among patients with type 2 diabetes mellitus.
Author:
Li W
DATA:
Circ Heart Fail. 2015 May;8(3):455-63. doi: 10.1161/CIRCHEARTFAILURE.114.001837. Epub 2015 Feb 13.
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25681435
Discussion:
BMIと心不全のリスクの関係については、年齢、人種、喫煙状況、糖尿病の治療の種類にかかわらず、BMI25~29.9の人に比べて、男性では(BMI30以上)正の関係、女性では(BMI18.5~22.9、BMI30以上)J型の関係があることが大規模コホートスタディで示唆された。
女性と男性の違いや、女性においてのやせと心不全のリスクについてはさらなる考察が必要である。
Category:
2015年07月17日(金) 担当:竹村俊輔(後期研修医)
Reference:
Title:
Comparing Type 2 Diabetes, Prediabetes, and Their Associated Risk Factors in Asian Indians in India and in the U.S.: The CARRS and MASALA Studies.
Author:
Gujral UP
DATA:
Diabetes Care. 2015 Jul;38(7):1312-8. doi: 10.2337/dc15-0032. Epub 2015 Apr 15.
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25877810
Discussion:
今回の研究はアジア(インド人)で2型DM発症における遺伝子、環境、ライフスタイルのリスク層別化に有用とされる。
Category:
2015年07月16日(木) 担当:宇治原典子(准教授)
Reference:
Title:
Metformin in patients with type 2 diabetes and kidney disease: a systematic review.
Author:
Inzucchi SE
DATA:
JAMA. 2014 Dec 24-31;312(24):2668-75. doi: 10.1001/jama.2014.15298.
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25536258
Discussion:

1950年から20146月のMEDLINE Cochrane databasemetformin, kidney disease, lactic acidosisで検索し、reviewをおこなった。eGFR 30-90ml/minの患者では乳酸の血中濃度はほぼ正常であり、乳酸アシドーシスの頻度は非使用者と変わらなかった。筆者らは、eGFR 60ml/min以上ならメトホルミンは常用量(2550mg)、4950ml/minでは2000mg/日、30-44ml/min1000mg/日、30ml/min以下では使用を避けるべきと提唱した。

Category:
2015年07月16日(木) 担当:宇治原典子(准教授)
Reference:
Title:
Metformin use and mortality in patients with advanced chronic kidney disease: national, retrospective, observational, cohort study.
Author:
Hung SC
DATA:
Lancet Diabetes Endocrinol. 2015 Jun 17. pii: S2213-8587(15)00123-0. doi: 10.1016/S2213-8587(15)00123-0.
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26094107
Discussion:

FDAのガイドラインではsCR男性1.5mg/dl、女性1.4 mg/dl以上の場合禁忌となっている。しかし、最近の報告では、注意深く使用すれば、mildmoderateな腎機能障害患者でも使用可能ではないかといわれている(後述の論文)。筆者らは、20001/1から20096/30までに登録されたsCr 530μmol/l以上の患者を200912/31まで追跡し、retrospective, observational, cohort studyを行った。その結果、メトホルミン使用者の方が、総死亡率が35%高くHR1.3595%CI 1.2-1.51, p<0.0001)であった。Metabolic acidosisの頻度はメトホルミン使用者に多かったが、有意差はなかった。HR1.30 (95%CI 0.88-1.93, p=0.19)。重度腎機能障害の患者ではメトホルミンの使用は避けるべきである。

Category:
2015年07月16日(木) 担当:宇治原典子(准教授)
Reference:
Title:
Metformin use and mortality in patients with advanced chronic kidney disease: national, retrospective, observational, cohort study.
Author:
Hung SC
DATA:
Lancet Diabetes Endocrinol. 2015 Jun 17. pii: S2213-8587(15)00123-0. doi: 10.1016/S2213-8587(15)00123-0.
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26094107
Discussion:

FDAのガイドラインではsCR男性1.5mg/dl、女性1.4 mg/dl以上の場合禁忌となっている。しかし、最近の報告では、注意深く使用すれば、mildmoderateな腎機能障害患者でも使用可能ではないかといわれている(後述の論文)。筆者らは、20001/1から20096/30までに登録されたsCr 530μmol/l以上の患者を200912/31まで追跡し、retrospective, observational, cohort studyを行った。その結果、メトホルミン使用者の方が、総死亡率が35%高くHR1.3595%CI 1.2-1.51, p<0.0001)であった。Metabolic acidosisの頻度はメトホルミン使用者に多かったが、有意差はなかった。HR1.30 (95%CI 0.88-1.93, p=0.19)。重度腎機能障害の患者ではメトホルミンの使用は避けるべきである。

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