2017年05月
2017年05月08日(月)
担当:岩﨑直子(准教授)
Reference:
- Title:
- Successful maintenance on sulphonylurea therapy and low diabetes complication rates in a HNF1A-MODY cohort.
- Author:
- DATA:
- Diabet Med. 2016 Jul;33(7):976-84. doi: 10.1111/dme.12992. Epub 2015 Nov 17.
- Abstract:
- https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26479152
Discussion:
HNF1A-MODY(MODY3)はMODY の中で最も頻度が高い。MODY3は少量のSU薬に高感受性であるが、長期的な効果は不明である。60名のMODY3患者とBMI、年齢、罹病期間、人種をマッチさせたT1DM60名を対象として84ヵ月追跡した。MODY3患者は最終的に51名が対象となり、うち12名は最初からSU薬で治療されていた。遺伝子診断によってインスリン治療からSU薬に切り替えられた13名を含む、44名がSU薬治療に切り替えられた。84か月後も80%のMODY3患者がSU薬単独で良好なコントロールが得られていた。細小血管障害と心血管疾患の出現頻度はT1DMより有意に低かった。MODY3に対するSU薬治療は長期間有用であり、早期の切り替えは合併症抑制にも有用かもしれない。