イブニングレクチャー
2018年07月07日(土) 担当:山下真平(後期研修医・大学院生)
Reference:
Title:
Discovery and validation of serum creatinine variability as novel biomarker for predicting onset of albuminuria in Type 2 diabetes mellitus.
Author:
Low S
DATA:
Diabetes Res Clin Pract. 2018 Apr;138:8-15. doi: 10.1016/j.diabres.2017.11.003. Epub 2018 Jan 31.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29355653
Discussion:
2 型糖尿病における血清 Cr 値の変動は、アルブミン尿の発症に関して独立した予測因子であることが示唆された。
2018年07月06日(金) 担当:岩﨑直子(成人医学センター・教授)
Reference:
Title:
Impact of Insulin and Metformin versus Metformin alone on  cell function in youth with Impaired Glucose Tolerance or recently diagnosed Type 2 Diabetes.
Author:
RISE Consortium Nadeau KJ
DATA:
Diabetes Care. 2018 Aug;41(8):1717-1725. doi: 10.2337/dc18-0787. Epub 2018 Jun 25.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29941500
Discussion:

IGTもしくは診断されたばかりのT2Dの若者を対象に1年間の薬物介入を行い、β細胞機能について評価した米国の研究。対象は91名(10-19歳)、IGT54名、T2D37名。最初3ヵ月はグラルギンを使用し、残り9ヵ月はメトホルミンを使用する群と、12か月メトホルミンのみを継続する群の2つに分け、開始時、介入中止時(12か月後)および中止3ヵ月後に高血糖クランプによってβ細胞機能とインスリン感受性を評価した。結果は両群ともに、β細胞機能もインスリン感受性も低下していた。BMI36台のティーンエージャーに薬物介入だけ行っても好ましい結果をもたらさないという興味深い結果である。体重に関しては終了時は不変であったが、3ヵ月後には増加していた。

Category:
その他
2018年07月05日(木) 担当:佐伯忠賜朗(講師)
Reference:
Title:
Metformin suppresses retinal angiogenesis and inflammation in vitro and in vivo.
Author:
Han J
DATA:
PLoS One. 2018 Mar 7;13(3):e0193031. doi: 10.1371/journal.pone.0193031. eCollection 2018.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29513760
Discussion:

経口糖尿病治療薬の一つであるメトホルミンは、マウス網膜に対して抗血管新生作用と抗炎症作用を持つ事が vivo および vitro で示された。これらの作用は血糖降下とは独立した作用であり、一部においては血糖降下作用の機序とされている AMP kinase を介さない作用機序も推察されたことから、メトホルミンは糖尿病治療薬としてのみならず、糖尿病網膜症治療薬としても可能性があることが示された。

2018年07月04日(水) 担当:沈 卓(後期研修医)
Reference:
Title:
The Presence of Diabetes and Higher HbA1c Are Independently Associated With Adverse Outcomes After Surgery.
Author:
Yong PH
DATA:
Diabetes Care. 2018 Jun;41(6):1172-1179. doi: 10.2337/dc17-2304. Epub 2018 Mar 26.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29581095
Discussion:
54 歳以上の外科入院患者の 1 / 3 は糖尿病を罹患し、糖尿病と HbA1c 高値は術後有害障害事象の独立危険因子である。
Category:
その他
2018年07月03日(火) 担当:菅野宙子(臨床検査科・助教)
Reference:
Title:
Biochemical and cellular properties of insulin receptor signalling.
Author:
Haeusler RA
DATA:
Nat Rev Mol Cell Biol. 2018 Jan;19(1):31-44. doi: 10.1038/nrm.2017.89. Epub 2017 Oct 4.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28974775
Discussion:

インスリン作用は生物学・医学の根幹をなすものである。従来解明されてきたインスリン情報伝達による糖・脂質・蛋白代謝、遺伝子発現の機序に加え、新たなインスリンの働きを解明することは、糖尿病の新たな治療開発につながるかもしれない。

Category:
その他
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