イブニングレクチャー

2016年03月

2016年03月15日(火) 担当:矢納和香子(後期研修医)
Reference:
Title:
Pioglitazone after Ischemic Stroke or Transient Ischemic Attack.
Author:
Kernan WN
DATA:
N Engl J Med. 2016 Feb 17.
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26886418
Discussion:
インスリン抵抗性改善薬であるピオグリタゾンは、脳梗塞やTIA後のインスリン抵抗性を呈す患者に投与することで、将来のCVDイベントを抑制しうる。
Category:
2016年03月14日(月) 担当:柳澤慶香(講師)
Reference:
Title:
Insulin analogues in pregnancy and specific congenital anomalies: a literature review.
Author:
de Jong J
DATA:
Diabetes Metab Res Rev. 2015 Oct 2. doi: 10.1002/dmrr.2730.
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26431249
Discussion:
本レビューではインスリン、アナログ(リスプロ、アスパルト、グラルギン、デテミル)のfirst trimesterの使用での先天奇形のリスク増加は確認されなかった。
Category:
2016年03月12日(土) 担当:保科早里(助教)
Reference:
Title:
Glucagon Nasal Powder: A Promising Alternative to Intramuscular Glucagon in Youth With Type 1 Diabetes.
Author:
Sherr JL
DATA:
Diabetes Care. 2016 Feb 16. pii: dc151606.
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26884472
Discussion:
パウダータイプで鼻に噴射して投与するグルカゴンと従来の筋肉注射のグルカゴンの効果、副作用を4-17歳の若年1型糖尿病患者で比較した。パウダー3mgと筋肉注射1mgが同等量であり、副作用(嘔気等)も同程度であった。グルカゴンの投与量を2mgと3mgとしても効果、副作用は同程度であった。簡便な手技で噴霧できるパウダータイプのグルカゴンは今後筋肉注射に代わる投与方法となり得る。また、年齢、体重による用量調整も必要がない。
Category:
2016年03月11日(金) 担当:春日崇臣(後期研修医)
Reference:
Title:
Glycemic Variability on Continuous Glucose Monitoring System Predicts Rapid Progression of Non-Culprit Lesions in Patients With Acute Coronary Syndrome.
Author:
Kataoka S
DATA:
Circ J. 2015;79(10):2246-54. doi: 10.1253/circj.CJ-15-0496. Epub 2015 Jul 29.
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26227393
Discussion:
PCI後の約1年での冠動脈非責任病変における急速進行群の患者背景では、好感度CRP値とMAGEが有意に高い。多変量ロジスティック回帰分析では多発性複雑病変、入院時血糖、MAGE、高感度CRPはそれぞれ急速進行の独立した予測因子であった。
Category:
2016年03月10日(木) 担当:亀田裕介(助教)
Reference:
Title:
Aflibercept, Bevacizumab, or Ranibizumab for Diabetic Macular Edema: Two-Year Results from a Comparative Effectiveness Randomized Clinical Trial.
Author:
Wells JA
DATA:
Ophthalmology. 2016 Feb 27. pii: S0161-6420(16)00206-2. doi: 10.1016/j.ophtha.2016.02.022.
Abstract:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26935357
Discussion:

糖尿病黄斑浮腫に対するアフリベルセプト、ベバシズマブ、ラニビズマブの有効性・安全性について

糖尿病黄斑浮腫に対する抗VEGF硝子体注射に関しては現在、アフリベルセプト(アイリーア)、ラニビズマブ(ルセンティス)、およびoff label治療であるベバシズマブ(アバスチン)が広く用いられている。これら3剤に対する有効性・安全性を比較検討した多施設共同無作為化試験の2年成績の結果がophthalmology誌に掲載されたので報告する。結論として結果の読み取りが難しい結果となったが、1年目時点では視力不良例に対してはアフリベルセプトが他の2剤よりも視力改善の点において有効であったが、その差が2年目では縮まり、特にアフリベルセプト群とラニビズマブ群では有意差がなくなっていた。ただ依然として視力不良例でのアフリベルセプト群の視力改善効果は他の2剤より高く、また追加レーザーの必要性も他の2剤より有意に少なく、心血管イベント発症率も3剤の中で低かったことから、アイリーアが他の2剤よりは安全性・視力改善効果などトータルで優れているという結果であった。

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