全国糖尿病週間が近づいてきました。本年は、11月11-17日です。ご自分の体調や御家族の体調に気遣う良い機会になれば、幸甚です。
全国糖尿病週間とはなにか、一度、振り返ってみましょう。日本糖尿病協会20年史や50年史から、すこしまとめてみました。
官公庁が所管の一定の施策を集中して推進・啓発するために、OO週間というものを設けることが、明治以降の慣習となっています。糖尿病週間のはじまりは米国でした。1948年、当時の米国糖尿病学会ベスト教授の発案で、学会の集団検診委員会が実施したようだとの記録があります。11月の第4木曜日の「感謝祭」の前の週に啓発を兼ねて実施し、今日に至っているとのこと。
日本における全国糖尿病週間のはじまりは、昭和40年(1960年)11月15日から1週間、京都糖尿病協会「みどり会」(榊田博先生)が開催したことにはじまります。講演会、無料検診、広報活動を行ったとの記載があります。OO週間というのは官公庁が率先しておこなうものだが、という意見もありましたが、昭和36年に発足した日本糖尿病協会は日本糖尿病学会と共同して、11月第2週を糖尿病週間として毎年実施することに決め、毎年、各地の糖尿病協会支部が中心となって、講演会、無料検診などを、地区の中心部で行ってきました。
世界糖尿病デー(11月14日、ブルーライトアップの日です)が国連で採択・指定された記念日となったのが、2006年12月20日です。それ以降、つまり、2007年から、この11月14日をはさむ1週間は、全国糖尿病週間となりました。
このような歴史ある全国糖尿病週間です。是非、お近くで開催されている無料検診や講演会に、お出かけなさいませんか。また、気になることがありましたら、お近くのクリニックにお出かけください。
東京都糖尿病協会では、2013年11月9日(土)によみうりホールで、第49回糖尿病週間講演会があります。
なお、11月14日は、各地のランドマークがブルーにライトアップされます。ご自分のそしてご家族の体調に、世界中の皆さんで気づかいましょうの日です。
東京都糖尿病協会
第49回糖尿病週間講演会 「正しい知識で予防と治療」