「あけぼの会」の歴史は古く、50年前の昭和36年2月16日(日本糖尿病協会発足の約6ヶ月前)に発足しました。糖尿病の病態や治療に関する情報が混頓とし、糖尿病に対する社会的認知も低かった時代から、『あけぼの会』は日本糖尿病協会の趣旨を実践すべく、患者やその家族が定期的に医師の話を聞き、患者同士で語らい、質疑応答の中から生きる希望と勇気の源を提供する場を提供してきました。
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50周年記念パーティー |
主な活動は、年4回の勉強会(50年間休会はなし)、教育講演会(平成23年6月に第112回開催)、ウオークラリーへの参加、会報誌「あけぼの会会報」の発行(隔月発行、平成24年に51巻を発行中)、そして年4回のあけぼの会の食事会(院内の栄養課が担当)です。 会報を発行するのは患者相互の交流もさることながら、当日参加できない会員のために講演会の内容のおさらい(演者に原稿を依頼)をするためであり、会員からの質問・希望への回答、医師、看護師、栄養士、運動療法士、検査技師など関連するスタッフとの交流を図るためです。 年末の『あけぼの会』は、糖尿病食事療法を遵守しつつも十分楽しいおせち料理を愉しむことができるよう実践しています。食事会はスタッフともども、毎年の恒例のお楽しみとなっています。 このような活動の成果の一端として、『あけぼの会』会員から"インスリン50年賞"の受賞者が第1回から昨年の9回までに9名が選出されました(第1回受賞者の向井さんは、あけぼの会の理事職を17年、会長職を5年間されました)。大きな合併症もなく、インスリンとともに元気に社会生活を50年愉しんだ結果といえましょう。(社)日本糖尿病協会・東京都支部認定の「糖尿病マスター」(協会在籍5年以上、協会主催の行事に定期的に参加し、糖尿病に関する基本的な知識を周知し治療ガイドラインを遵守できている者)を申請した患者さんが20名に達していることも挙げることができます(実際はもっとおられるのですが。。。)。 |
勉強会の風景(2012.3.24) 東糖協ウォークラリーに参加 (2011.9.25) 看護師内田先生にストレッチを学ぶ (2011.6.11) |
開催回数(開催年) | 全体の受賞者数 | 糖尿病センターからの受賞者数 |
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第1回(2003) | 3人(小児期発症1人) | 1人 |
第2回(2004) | 3人 | 1人 |
第3回(2005) | 2人 | |
第4回(2006) | 3人(小児期発症1人) | 1人 |
第5回(2007) | 2人(小児期発症2人) | 1人 |
第6回(2008) | 9人(小児期発症4人) | 1人 |
第7回(2009) | 6人(小児期発症3人) | 1人(小児期発症1人) |
第8回(2010) | 5人(小児期発症1人) | 2人(小児期発症1人) |
第9回(2011) | 7人(小児期発症2人) | 1人(小児期発症1人) |
第10回(2012) | 11人(小児期発症6人) | 2人(小児期発症2人) |
第11回(2013) | 15人(小児期発症5人) | 2人(小児期発症2人) |
第12回(2014) | 11人(小児期発症4人) | 1人 |
第13回(2015) | 11人(小児期発症5人) | 2人(小児期発症2人) |
第14回(2016) | 16人(小児期発症8人) | 2人(小児期発症1人) |
第15回(2017) | 15人(小児期発症6人) | 3人(小児期発症2人) |
第16回(2018) | 23人(小児期発症12人) | 5人(小児期発症5人) |
第17回(2019) | 30人(小児期発症13人) | 9人(小児期発症6人) |
第18回(2020) | 12人(小児期発症5人) | 1人(小児期発症1人) |
第19回(2021) | 14人(小児期発症6人) | 4人(小児期発症3人) |
第20回(2022) | 21人(小児期発症10人) | 9人(小児期発症8人) |