CGMS(持続糖濃度測定システム)について
2020年10月22日
先進的医療の取り組み
 医療機器の技術の進歩とともに可能となりました、皮下間質液の糖濃度連続測定と、繊細な設定が可能となった最新のインスリンポンプ療法を提供しています。インスリンポンプ療法は強化インスリン療法の適応がある方が対象となります。

①CGMS(持続糖濃度測定システム)
◇プロフェッショナルCGM:医療機関での解析により結果をみることが可能。センサ装着期間終了後にまとめて結果を確認。

製品名:ipro2(メドトロニック社)、フリースタイルリブレプロ(アボット社)



◇リアルタイムCGM:センサを装着する人が、リアルタイムに糖濃度をみながらインスリン量の調節など治療に生かすことが可能。

製品名:フリースタイルリブレ(isCGM、アボット社)、ガーディアンコネクト(メドトロニック社)、
G4プラチナム(テルモ社)


  間歇的スキャンと連続的スキャン

 リアルタイムCGMには、間歇的に装着する人がスキャンして確認するフリースタイルリブレ(isCGM)と、糖濃度測定値をセンサから受信デバイスに自動的に提供してくれるCGM(ガーディアンコネクト、G4プラチナム)があります。
前者は、装着者がスキャンをしないと測定値が分からないので、低血糖や高血糖など注意すべき領域の測定値を自動的に教えてくれません。後者は低血糖(になる)領域、高血糖(になる)領域になると警告(アラート)で教えてくれます。

フリースタイルリブレ
フリースタイルリブレ
G4プラチナム
G4プラチナム
ガーディアンコネクト
ガーディアンコネクト

②CSII(持続皮下インスリン注入)療法
 CSII(持続皮下インスリン注入)療法とは、皮下に留置したカニューレという細い管を通してポンプにより持続的にインスリンを注入する治療です。当科では、メドトロニック社製ミニメド640G、テルモ社製メディセーフウイズ、トップ社製Top-8200の3種類がご使用になれます。
 インスリンポンプ療法にも種類があります。上記のような通常のCSIIのほかに、別途皮下に糖濃度測定センサを装着し、持続的に糖濃度情報をインスリンポンプに送信し、ポンプと連携して血糖コントロールを行うSAP (sensor augmented pump) 療法があります。ミニメド640Gでは、設定により低血糖(になる)領域で自動的に基礎インスリン注入が停止する装置がついており、低血糖を回避することが可能です。テルモ社製メディセーフウイズは、インスリンポンプ自体を皮下に装着し、ポンプから皮下に留置したカニューレを通してインスリンを注入するパッチポンプと呼ばれるもので、操作はリモコンで行います。患者さんの状況や希望に合わせ、よりよいスタイルの治療が提供できるように考えております。

ミニメド 640G (SAP)
ミニメド 640G (SAP)
メディセーフウイズ
メディセーフウイズ

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