モーニングレクチャー
2型糖尿病
2018年04月04日(水) 担当:鈴木智子(後期研修医)
Reference:
Title:
Precision Medicine in Type 2 Diabetes: Clinical Markers of Insulin Resistance Are Associated With Altered Short- and Long-term Glycemic Response to DPP-4 Inhibitor Therapy.
Author:
Dennis JM
DATA:
Diabetes Care. 2018 Apr;41(4):705-712. doi: 10.2337/dc17-1827. Epub 2018 Jan 31.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29386249
Discussion:
・インスリン抵抗性のマーカーが高いことは、DPP4 阻害薬の血糖への影響が低下してしまうことと関連があった。

・2 型糖尿病患者に対する DPP4 阻害薬治療への適応を検討する際に重要であると考えられた。
2018年03月31日(土) 担当:関 康文(助教)
Reference:
Title:
Effects of Hypoglycemia on Circulating Stem and Progenitor Cells in Diabetic Patients.
Author:
Fadini GP
DATA:
J Clin Endocrinol Metab. 2018 Mar 1;103(3):1048-1055. doi: 10.1210/jc.2017-02187.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29300991
Discussion:
2 型糖尿病患者の血中幹細胞や血管内皮前駆細胞数が心血管イベントリスクと関連することが報告されている。本研究は、低血糖が血糖患者の血中血管内皮前駆細胞の生理的な変動に影響を与えることを明らかにした。血管内皮前駆細胞の変動は、糖尿病患者における低血糖と悪い心血管予後を説明する機序の一つかもしれない。
2018年03月30日(金) 担当:阿部和大(後期研修医・呼吸器内科)
Reference:
Title:
Long-term Diet Quality and Risk of Type 2 Diabetes Among Urban Chinese Adults.
Author:
Yu D
DATA:
Diabetes Care. 2018 Apr;41(4):723-730. doi: 10.2337/dc17-1626. Epub 2017 Dec 21.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29269510
Discussion:
都市部の中国人成人において豊富な野菜、果物、乳製品、豆類、魚介類を摂取し穀物と肉類を控える生活は 15 ~ 25 % DM リスクを抑え、運動を加えると最大 45 % リスクを抑えることが示された。
Category:
2型糖尿病
2018年03月28日(水) 担当:程璐(前期研修医)
Reference:
Title:
Variables associated with HbA1c and weight reductions when adding liraglutide to multiple daily insulin injections in persons with type 2 diabetes (MDI Liraglutide trial 3).
Author:
Dahlqvist S
DATA:
BMJ Open Diabetes Res Care. 2018 Feb 24;6(1):e000464. doi: 10.1136/bmjdrc-2017-000464. eCollection 2018.
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29527308
Discussion:
リラグルチドを投与した MDI で治療中の 2 型糖尿病の患者では、HbA1c 値が低い方が体重減少が大きかった。HbA1c の減少と体重の減少との間に相関はなく、すなわち、異なる患者群が HbA1c および体重減少に応答する。したがって、リラグルチドの HbA1c と体重に対する効果は、臨床で MDI 患者で個別に評価する必要がある。

この研究の結果は、特定の患者がより大きな HbA1c の減少および、より大きな体重減少に応答することを示している。高血糖の低下は、HbA1c レベルの低下よりも合併症のリスクを低下させることが知られているため、HbA1c 値がより低いものは体重が減少し、HbA1c 値が高いものはグルコースの低下効果により、多くの利益をもたらすであろう。

リラグルチド群の多くの重要な予測因子がプラゼボ群で同様の効果を示したため、対照群の使用が重要と思われる。

2018年03月24日(土) 担当:長谷川夕希子(助教)
Reference:
Title:
Hemoglobin A1c Targets for Glycemic Control With Pharmacologic Therapy for Nonpregnant Adults With Type 2 Diabetes Mellitus: A Guidance Statement Update From the American College of Physicians.
Author:
Qaseem A
DATA:
Ann Intern Med. 2018 Mar 6. doi: 10.7326/M17-0939. [Epub ahead of print]
Abstract:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29507945
Discussion:

米国内科学会は、これまでのガイドラインや大規模臨床研究を吟味し、HbA1c管理目標値に関する声明を発表した。

①T2DM患者の血糖管理目標値を個別化すべきである。

薬物療法中のT2DM患者のほぼ全てにおいてHbA1c管理目標値を 7%以上8%未満とすべきである。

③HbA1c 6.5%未満のT2DM患者では薬物療法の減量を検討すべきである。

生命予後が10年未満と思われる場合には、HbA1c目標値を定めることを避け、高血糖症状が最小限にすむような治療をすべきである。

 

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