第10回東京女子医大糖尿病センター ヤングセミナー の報告
東京女子医科大学糖尿病センターでは、糖尿病治療に関する情報を患者の皆様にお知らせするため、ヤングセミナーを開催しています。第10回のヤングセミナーでは、2つのテーマを専門の先生より、最新の情報をお聞きしました。

 1つめは東京女子医科大学糖尿病センター新城講師による「糖尿病と動脈硬化症」の話です。
 動脈硬化症の成因は遺伝、代謝や感染症、その他後天的な要因が複雑に関係して、血管内膜が肥厚する状態をさします。欧米における糖尿病に関する大規模調査で、血糖正常化が動脈硬化症をはじめとする合併症予防に重要であり、他に脂質代謝是正、血圧管理が重要であることが再確認されました。
 動脈硬化がすすむと、血管内腔がせまくなり、つまったりして、脳血管障害、頸動脈硬化症、内臓動脈閉塞症、四肢動脈閉塞症がおこります。生活のいわゆる質が落ちることになります。
 動脈硬化症の診断は神経伝導速度、超音波検査、MRI,CT検査などがあります。とくに頸動脈エコー検査は、頸動脈の血管内膜中膜の肥厚度が簡単に測定できます。
 動脈硬化症の治療は食事療法と薬物療法です。

 2つめは同大学糖尿病センター北野助教授による「糖尿病網膜症の最新治療」の話です。
 糖尿病網膜症の眼科的治療は、網膜光凝固と硝子体手術が主なものです。この2つとも、ここ数年手技や機械の飛躍的進歩を遂げています。網膜光凝固にはその有効性は明らかに支持されてきて、適応と実施法のガイドラインが作られました。
 硝子体手術においては、後部硝子体剥離術、内境界膜剥離作成、黄斑下手術といった技術面の進歩があり、手術成績は飛躍的によくなり、手術適応にも大きな変化がありました。
 実際の手術の場面をビデオでお示ししたいと思います。

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